町の魅力を伝えたい。観光で訪れる人を増やしたい。移住を考えている人に、暮らしの様子を知ってほしい。自治体や地域団体のPR動画には、さまざまな願いが込められています。ただ、伝えたいことが多いぶん「何から手をつければいいのか分からない」という声もよく耳にします。

先に結論をお伝えすると、自治体・地域のPR動画づくりで大切なのは、「誰に、何をしてほしいのか」を最初に決めることです。そのうえで、季節や行事を見すえた撮影計画を立て、ドローン空撮で土地の広がりを見せ、完成した本編を短く切り出してSNSでも届ける。この流れを意識すると、動画が「作って終わり」になりにくくなります。

この記事では、三重・東海の自治体や観光協会、地域団体のご担当者に向けて、地域プロモーション動画の作り方を順番に整理しました。

この記事の結論

地域のPR動画は「目的」と「ターゲット」で中身が大きく変わります。観光、移住、記念事業など目的を一つに定め、季節と行事の撮影を計画的に進め、空撮と人の表情を組み合わせて構成する。公開の場所まで考えて、本編と短尺版をセットで作るのがおすすめです。

自治体・地域PR動画の主な目的

ひと口に地域のPR動画といっても、目的によって見せるべきものが変わります。よくある目的を整理してみます。

  • 観光PR:町外・県外の人に、訪れてみたいと思ってもらう
  • 移住・定住の促進:暮らしの様子を伝え、住む場所の候補に入れてもらう
  • 記念事業:周年の節目に、町の歩みとこれからを伝える
  • シティプロモーション:住民に町の魅力を再発見してもらい、誇りや愛着を育てる
  • 事業の記録(アーカイブ):地域の取り組みやイベントを映像で残し、次につなげる
  • 特産品・地場産業の紹介:ものづくりや農産物の背景にある人と土地を伝える

目的がいくつも重なると、一本の動画に詰め込みたくなります。でも、欲張るほど印象がぼやけてしまうのが動画の難しいところです。まずは一番の目的を決め、ほかの目的は別の動画や短尺版で補う、という考え方がおすすめです。

ターゲットを決める

同じ町を紹介する動画でも、誰に向けるかで見せ方は大きく変わります。たとえば観光客向けなら、景色や食、体験といった「行ってみたくなる」場面が中心になります。移住を考えている子育て世代向けなら、通勤や買い物、子どもが遊ぶ場所など「住んだらどうなるか」が想像できる場面が大切です。住民向けなら、身近な風景や知っている人が登場することで、自分ごととして見てもらいやすくなります。

ターゲットを決めるときは、「その人が動画を見たあと、どんな行動をしてほしいか」まで考えておくと、締めくくりのメッセージや、動画のあとに案内する情報も決めやすくなります。

構成例

目的別に、よく使われる構成の例を紹介します。あくまで一例として、組み立ての参考にしてみてください。

観光PR型

空撮で町全体の景色を見せる導入から始め、見どころ(風景、食、体験、行事)をテンポよくつなぎます。途中に地元の人の表情や声を入れると、映像に温かみが生まれます。最後に、訪れるきっかけになる呼びかけや、問い合わせ先・アクセスの案内で締めくくります。

移住・暮らし型

実際に暮らしている人の一日を追いかける構成は、住んだあとのイメージを持ってもらいやすい方法です。朝の通勤や通学、仕事、地域の人との関わり、休日の過ごし方などを、ご本人の言葉とともに見せていきます。良いところだけでなく、暮らしの実感が伝わる言葉を大切にすると、見る人の信頼につながります。

記念事業・アーカイブ型

町の歩み、いまの姿、そしてこれからへの思いという流れで構成すると、節目の動画らしいまとまりが生まれます。住民の方に参加していただく場面を入れると、町全体でつくった動画として、長く大切にしてもらえる一本になります。

ショート連載型

一本の長い動画にまとめるのではなく、テーマごとに短い動画を連載のように公開していく方法もあります。季節ごとの話題を届けられるので、SNSのアカウントを継続して育てたい場合に向いています。

季節や行事の撮影計画

地域の動画ならではの難しさが、季節と行事です。桜や新緑、夏祭り、紅葉、冬の行事など、撮りたい場面の多くは、その時期にしか撮れません。行事の日程は動かせないので、撮影計画は早めに立てておくのが安心です。

  • 撮りたい季節・行事を一年の流れで書き出し、優先順位をつける
  • 屋外の撮影は、天候に備えて予備日を考えておく
  • 行事の主催者や参加者に、撮影することを事前に伝えておく
  • 人物が大きく映る場面は、出演の了承をとっておく
  • 公開したい時期から逆算して、撮影と編集の期間を確保する

一年を通して撮影する場合は、撮影のたびに素材を整理しておくと、編集の段階で全体の流れを組み立てやすくなります。予算の年度と撮影したい季節がずれることもあるので、庁内のスケジュールとあわせて早めに相談しておくと安心です。

ドローン空撮の使い方

地域のPR動画と相性がよいのが、ドローンによる空撮です。山と海、田園と町並み、川の流れなど、地上からは伝えにくい土地の広がりや位置関係を、ひと目で見せることができます。動画の冒頭に空撮を置くと、「どんな場所の話なのか」が自然と伝わります。

一方で、空撮ばかりが続くと、人の気配が感じられない映像になりがちです。空撮で全体を見せたら、地上の撮影で人の表情や手元に寄る。このメリハリが、地域の魅力を立体的に伝えるコツです。

ドローンは、飛ばす場所や方法によって、許可や承認、関係者への確認が必要になる場合があります。空撮のメリットと注意点については、ドローン空撮でできること|PR映像に空撮を入れるメリットと注意点で詳しく紹介しています。

SNS展開まで考えて作る

せっかく作ったPR動画も、見てもらえなければ意味がありません。公式サイトやYouTubeに本編を掲載するだけでなく、SNSで届けることまで考えて制作しておくと、動画が届く範囲が広がります。

  • 本編とは別に、SNS向けの短い動画を切り出しておく
  • 縦型の画面に合わせた構図や編集も検討する
  • 音を出さずに見る人のために、字幕を入れておく
  • 住民や地域の事業者が共有したくなる場面を意識する
  • 公開後も季節の話題などで継続して発信する

撮影の段階から縦型での使い方を意識しておくと、あとから素材が足りなくなる心配が減ります。縦型動画のポイントはSNS向けショート動画(縦型動画)を作るときの5つのポイントでまとめています。

K Design が制作した地域のPR動画

K Design は、拠点を置く三重県度会郡玉城町のPR動画も制作しています。玉城町70周年記念動画「未来が芽吹く、玉城町。」と、三重県玉城町「たまきつながるプロジェクト」アーカイブ・プロモーションムービーです。地域の動画づくりを考える際の参考に、ぜひご覧ください。

玉城町70周年記念動画「未来が芽吹く、玉城町。」
三重県玉城町「たまきつながるプロジェクト」アーカイブ・プロモーションムービー

ほかの制作実績は制作実績のページで、三重県内での映像制作については三重県の映像制作のページで紹介しています。

依頼する前に整理しておきたいこと

地域のPR動画を制作会社に相談するときは、次のことを整理しておくと話がスムーズです。すべてが決まっていなくても大丈夫です。

  • 動画の一番の目的と、見てほしい人
  • 公開する場所(公式サイト、YouTube、SNS、イベントでの上映など)
  • 公開したい時期と、合わせたい行事や節目
  • 撮影したい場所、季節、行事の候補
  • 出演をお願いしたい住民や事業者の方
  • 庁内・団体内での確認の流れと、ご予算の目安

まとめ

自治体・地域のPR動画は、目的とターゲットを決めるところから始まります。観光、移住、記念事業など、一番の目的を定めたら、それに合った構成を組み立て、季節や行事を見すえて撮影を計画する。ドローン空撮で土地の広がりを、地上の撮影で人の表情を見せ、本編と短尺版をセットで用意してSNSでも届ける。この流れを押さえておくと、地域の魅力がより多くの人に届く動画になります。

K Design は、三重県玉城町を拠点に、企画・ディレクションから撮影、空撮、編集までを一貫して担当しています。地域の動画づくりについて、構想の段階からお気軽にご相談ください。お見積りは無料です。

自治体・地域のPR動画のご相談はこちら目的とターゲットの整理から、撮影計画、編集、SNS用の短尺版まで担当します。

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